「ノルウェイの森」を見た。
見たというぐらいだから、小説でも歌でもない。




でもその小説を映画にし、その小説は、歌をモチーフにしているはずだ。


その映画を見て、はっぴいえんどの松本隆の言い回しを思い出した。


「ノルウェーの森」と表されたビートルズの曲は如何に影響され、また頻繁にこの曲を使っているかと思いきや、一寸誰かがギターを弾いていただけだった。




映画の内容から言えば、精神病院を意味する「ホテルカリフォルニア」の方が合うのではと思ったぐらいである。




では流れているこの音楽達は何だろう。何処かで聞き覚えのある音楽集団である。またしてもはっぴいえんどの鈴木茂のギターワークを思い出す。


それと確かではないが、おそらく中学時代に恐る恐る見に行った「エマニュエル婦人」のタイでの音楽がこのような効果をもたらしたような気がした。もっというといまTVであっている「妖怪人間ベム」の効果音に使われる音楽とも重なる。




しかし、細野晴臣の音楽のバックボーンがこのようなものだったろうと思っていた時に、ちゃーんと細野らしき人が出てきた。(登場人物に細野晴臣・高橋幸宏とクレジット)




さて「ノルウェイの森」である。


僕は撮影現場を知っている。


たまたま出張先の小さな駅で、このポスターを見つけた。


まだ封切一年前に。




何処で撮影しているのか、まだ知らされていない。


封切されれば、ここは観光地として賑わうだろうと思われたが、封切の時は雪で閉鎖中というからお笑いだ。




ではノルウェイは関係ないのか。




ビートルズの詩の訳を見てみよう




あるとき 女を引っ掛けた


それとも こっちが引っ掛けられたのか


彼女は僕を部屋に招いた


いいじゃないか ノルウェーの森






訳 内田久美子


とある。




やっぱり解らない。


ヨーロッパにいた人に聞いた


「ノルウェーの森」のイメージは、「もう戻れない」という感じだそうだ。


それそれ、そうなのか


だから僕も、このことを考えて、「もう戻れない」自分がいる。




この映画ラストで音が大きくなり、場違いな感じがしたが


ビートルズの「ノルウェーの森」がかかった。




それで終ればよかったが、ジョニーグリーンウッドの曲に戻った。




松山ケンイチの喋り方、レコードの中の松本隆とダブル。


小説家の村上春樹と同世代という事がわかった。




早稲田の学生だった村上氏は、東京の風街に憧れていたのか。




「もう戻れない」森に感謝感謝!!




ああ解らない・・ウェーをウェイ にした訳が・・・僕はどんぐりになってしまった。


あっそうそう「ノルウェーの森」インドの楽器シタールを使用。この音が村上氏を引きつけたのは間違いない。不思議な麻薬の世界である。