[栴檀は双葉より芳し」 2011.7月号



※「青は藍より出でて、藍より青し。氷は水これを為して水よりも寒し」荀子
弟子が師よりも優ること

※「栴檀は双葉より芳し」この言葉の栴檀は白檀のこと。しかし日本の「栴檀の木」とは全く違う物である。

香木で有名なのは、「伽羅」「沈香」「白檀」である。(「伽羅」は沈香の中で最も高級のもの)

「白檀」は、木そのものが香りを放つ。しかし「沈香」は焚いたり、熱を与えないと香りはしない。(伽羅は木そのもので香る場合が多い)

このようなことからも、あのような諺が出てきたのだろう。但し双葉の頃からいい香りがするのは、ちょっと怪しいかもしれない。

価格のことをおおざっぱに言うと、「伽羅」は金の2倍とも3倍とも言われてきた。「沈香」は、それよりもずーっと安い。「白檀」は更に更に安い。と言われていた。一般人は「白檀」と聞くと、えらい高い物と思っておられる、その感覚は「沈香」より上との勘違いも多いようだった。

しかし近年、インドマイソール産の高級白檀の値上がりが3倍も4倍も5倍にもなり、とうとう安い「沈香」より高くなってきた。

お線香メーカーは5年ほど前に、白檀入りの線香を仕方なく値上げをしている。そし今年になって2社程また値上げをされた。

実は、「伽羅」も「沈香」も値上げされてる。

それだけ、香木は貴重な物になっているということだ。

“さあさあ、万病に効く、白檀のお線香を、今のうちに買占めなさったら???如何か。”