“マッチ売りの少女”が言いました。

「もうマッチ売らなくていいの」

「だって私の役目は、火を点けることであって、マッチを売ることじゃないのよ」

―じゃこれからどうするのー

「火を付ける仕事が多くなったわ。だから忙しいのよ」

―マッチもないのに、どうやってー

「心に火をつけるのよ。ああ忙しい忙しい

 

―どんな人に火を付けるのー

「困っていて心が暗くなっている人。

人が困っていても何にもしない人。

      そうね、人の為に頑張っている人の希望にも火を灯すのよ

                             楽しいわよ」

―楽しいの?じゃ僕もやろう

  おいおい君もやってみないか、心のマッチ売り、楽しいんだってー

                        

                                BY 稲生宗司

 

「ユートピアはもうすぐだ!!」
「ガレキに花が咲き始めたよ!!」