85日久留米は、3日の前夜祭・4日の水の祭典に引き続き、花火大会である。

この花火大会は「筑後川花火大会」といい、本来全国総本宮である水天宮の奉納花火大会を由来とし、350年の歴史あるものだ。現在1800045万人という祭りで西日本一といわれる。

その花火大会の日の夕方「今日はね、お空が火事だよ」・・っと小2の次女が言った。

何言ってんだろうと聞き直したら「ほらお空っ!!」・・っと言ったので、空を見てみると、夕焼けが綺麗で、本当に「火事」っていう表現がピッタリだった。

今から、花火を見に行く、その時お空が火事と言っていたのは、偶然だろうか。

 

今日は、89日。長崎原爆記念日。お線香屋は一年で一番忙しい日である。

実は私の誕生日である。学生の頃の話だが、数人でテニスをしていると、一緒にさせてくれと女子高校生が、3人やってきた。誕生日を聞かれたので「89日」と答えたら、一人の子が笑い転げた。笑いながら転がったので、これほど言葉どおりに動いたものは初めてだと思った。その動作で、「この子も89日生まれだ」と思ったらその通りだった。最初からテニスをしていた仲間の中に、「89日」がいたので、偶然にも6人のうち3人が同じ誕生日で、なんと他の二人を聞いたら「8月6日」と「8月8日」ということだった。

偶然にしても、すごい。

 

線香屋になった私は、自分の誕生日は忘れがちである。

私の家族での約束事は、誕生日は祝ってもらうのではなく、誕生日の人が、今までお世話になった人に「感謝」する日になっている。

毎年、長崎原爆記念日が誕生日。黙祷をする日。

この日長崎近隣の人は、遠くから見て、「お空が火事だー」と思った人も多いだろう。

空には「夕焼け」と「花火」と「原爆」という三つの火事がある。「自然の素晴らしさ」と「人間の知恵」と「人間のエゴ」。

いつも誕生日に思うこと、「世の中に偶然は無く、全てが必然である」と思うと、原爆記念日に生まれた私たちが何をすればよいのか・・・何のために生まれたか・・と。

誰も人殺しはしたくない、どんな宗教もそう教えているのに、なぜ宗教戦争が存在するのか。

 

手塚治虫の漫画に「ブッダ」というのがある。その中の逸話で「いろんな動物がお布施のために、食べ物を持ってくる。何も持ってくることができなかった、ウサギは、焚き火の中に自分を投じて、自分の命を捧げる」という場面がある。

このような気持ちが全人類であれば、戦争がなくなるのだろうか。

宗教により、この宗教以外のものは人間ではないので、殺してもよいと差別を作り、平気で殺戮をする・・とも聞く。

人間は誰しも、生きるためには生命を奪って、食物としなければならない事を、自分たちのエゴでごまかしているのではないか。

漫画の「ブッダ」のあの場面の解釈は大変難しいのである。

「空が火事だー」の解釈もいろいろ出てくる。

いい色の空で終わらす事を、我々は試されているのでは?

 

そうであれば、毎年毎年の

長崎原爆記念日は、一歩一歩平和に近づく記念日に、我々がやっていかないと・・・。

今日は、ケーキもいいけど、線香をきっちり焚く日にしましょう。

 

今日誕生日の皆さんに感謝感謝!!