新年、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、今年の干支は、庚寅(かのえとら)

 

1.気運―回起功業(かいきこうぎょう)−いちからの出直し・原点に戻れ

2.政治―思わぬほころびで、政権崩壊の危機・烏合の集が馬脚を表す、疑心暗鬼による下克上の乱が懸念される。

3.経済―危機が特需に影響するも、後半には景気回復に光明が見いだせる・「過去の洗い直しにこそ未来がある」

4.社会の動きー予知できぬ驚異的な出来事がある。

旧暦博士 小林弦彦先生のお言葉より参照

 

今年は、「原点に戻る」をテーマに「いちからの出直し」を行うことが、会社でも、家庭でも、このブログでも、行動指針であります。

お線香屋である私たちの本来の起源は何かを、追求していく年にしていきたいと思います。

 

さてそのためには、日本でのお香とは何ぞや、と追求すれば、古神道から仏教を紐解いていかなければなりません。

 日本の古神道は、人間は皆神の子であって調和している存在だと見るのだから、もともと日本人は敵というものの存在を認めなかったのです。日本の国を「大和の国」と呼んだのは、一切は大調和している国ということで、それはこの日本という一国の事ではなくて、この地球全体を大和の国と見たのです。

日本には、武力で相手を征服するという思想はなかったのです。「言向けや和す」と言って正しい言語によって相手を教化して調和するというのが、日本建国の理想であったのです。

古神道では、神様が人間をお産みになり、もちろん山川草木、この地球も太陽も月も星もお産みになられた。だから宇宙のあらゆるものみな兄弟であるという受け止め方であります。

そういう考えだから、自然を征服するという事がありません。

 

聖徳太子も言っていますように、古神道という根っこに仏教という花が咲き、儒教という実が結ばれる。だから三宝を貴ぶべしと言っておりますが、その三宝とは、神道、仏教。儒教ということです。

 日本では古来から、敬神崇祖という思想があり、ご先祖の御魂をを崇めまつるという事を行ってきた、それが後に仏教の先祖供養となったのです。

 

 

という事は、われわれお線香屋は、原点に戻れば、お香屋であり、もっと明るくお香を売るべきでしょう。先祖供養でお香を使う場合も、通常の毎日のお務めでは、家庭を明るくする、先祖供養であり、もっと明るい前向きな商売であるべきでしょう。

 

また兄弟である、自然を大事にした環境にやさしいい商売をし、競合相手も、切磋琢磨する競争はしても、相手の足を引っ張る競争の商売はしない、いやもっと積極的に業界のためになる商売を考えることが、原点に戻ることかなーと思っています。

 

 そのためには、銀行への依頼は、借金だけの関係は終わり、如何に、地域のために協同でプロジェクトを作り上げていくか、この計画が如何に儲かるかではなく、どのように、お役にたつかを考え行動するかだと思います。

 

環境問題なんかは、人類のエゴがもたらしたもの、全世界が、古神道の考えを吸収していけば元の地球に戻るでしょう。

 

 地球や人類の原点回帰の年になりますよう、日本文化を世界に発信しましょう(お香で)

 

自然との調和に感謝感謝!!

 

参考図書「心行」の解説 園頭広周著

    古神道入門 小林美元著