先週は、匂いの原始的な意味合いを私なりに、さらりとお伝えしました。今週もお香につながる、香りの秘密を少しお伝えいたします。

 私には、3人の娘がいます。一番下は、もう少しで一歳になります、49の時の子です。もちろん可愛くてたまりません。しかし一番上の小4の子は、「お父さん臭い」と言って嫌われる時もあります。

 その秘密の一つは、加齢臭のノネナールとういう脂臭い匂いです。もう一つは、女性は思春期になると、血のつながりの濃い近親者の匂いを嫌い、血のつながりの遠い男性の匂いを好きになるからと言われています。子供は両親のHLAという遺伝子を引き継ぎますが、そのHLAが遠い方が、細菌の感染症に強くて、たくましい子供に育つということがあり本能的にあり、お父さんの匂いを嫌うのです。

 その娘が、妊娠すると、今度は身内に守ってもらおうという本能が働き、お父さんの匂いが好きになるそうです。

 まだ一歳に満たない赤ちゃんを抱くと、いい匂いがして、そのままでいたい時があります。その秘密を解いてみますと、男性は身ごもらないのに、子供が生まれると、男性ホルモンが減り女性ホルモンが増え、赤ちゃん言葉になり、いつも見せない笑顔になったり、帰りが早くなったりします。 

 さらに面白いのは、妻以外の異性に対する興味が薄れるとも言われています。これは私の体験上そのような気がします。(私は年のせいかもしれませんが?)男性ホルモンが減少する理由は、赤ちゃんの匂いによるものです。これはもう大自然のすごい力、まさに神業ですね。

神業といえば、古神道では、陰と陽の考えがあり、女性は陰で求心力・男性は陽で遠心力・そのバランスを取ろうとするので、男性力が強く外へ外へと出ようとする家庭には、女性の求心力を多くするために、女性が多く生まれると言います。

その心の法則を、物理的に行ってくれるのが、香りだったということですね。恐るべし香りのパワー。もう夜の香水の匂いには負けないぞ。赤ちゃんの匂いに感謝感謝。