シルバーウイークの時、商品開発のために、ウェブで見つけた印鑑屋さんを探しに、甘木というところに行きました。そのついでに、秋月というところで森林浴をしていました。寝っ転がっていると、木漏れ日が綺麗で、つい写真を撮りました。あっそうだこの木漏れ日を芸術的に撮っていたのが、世界の黒澤だったなと思いだしました。黒澤明監督の羅生門という映画の中で、巧みに木漏れ日を使い映画の芸術性を高めたのです。

芥川龍之介の薮の中を原作として、舞台背景と着物の追いはぎのエピソードだけが小説羅生門を取り上げてできた、日本映画最高傑作のひとつです。

黒澤映画といえば、七人の侍・隠し砦の三悪人・天国と地獄など傑作ぞろいですが、前回のビートルズ同様、どれも傑作でNO1をつけるのが難しいですね。

昔、ボディガードという米国の映画を見ましたが、悪人を見つけた主人公が追いかけるシーンの撮り方が、七人の侍で野武士が来たと勘違いして侍たちが走ってくるシーンとそっくりでした。そのあと、主人公が映画を見に行くシーンがありましたが、なんと黒澤の用心棒という映画だったので、この監督は黒沢フアン間違いないと思いすっきりしたことがあります。

この例はマイナーの例で有名な映画でもいくつもまねした例がありますね。

このように良い作品は、よくまねされますが、もともと黒澤明はジョン・フォードを追いかけていたし、ビートルズはバディ・ホリイのものまねから始まったといいます。

しかし、真似だけでは終わらず、独自の世界を開いていったものたちが、後々評価されることにつながるのでしょう。我々御香屋も、独自の文化を開きたいと思いますが。

何代先になることやら。頑張ります。感謝感謝。